ウコンといえば「飲む前に飲む」でおなじみの二日酔い対策グッズとして知られています。
しかし、実はNHKの人気健康番組だった「ためしてガッテン」で「ウコンは二日酔いに効果がない」と紹介されました。
ウコンは効果がないどころか、人によっては副作用があり、注意しなければいけないとのこと。
この記事では、ためしてガッテンの放送内容やその後の反響をふまえて、ウコンに関する副作用と効果の真偽を徹底解説します。
ためしてガッテンが指摘!ウコンの副作用は医療・薬学的にも裏付けられている

ウコンは、古くから健康維持や肝機能向上を目的として利用されてきたショウガ科の植物です。
特に日本では、二日酔い対策や肝臓の健康をサポートするサプリメントとして広く親しまれていますよね。
しかし、2011年6月29日に放送されたNHKの「ためしてガッテン」では、ウコンに含まれる鉄分がC型肝炎や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の患者にとって、症状を悪化させる可能性があることが紹介されました。
ためしてガッテン以外でも、ウコンの過剰摂取や長期摂取による副作用は医療機関や厚生労働省、大学の研究などで報告されています。
肝障害の報告が多数
東邦大学の調査(2005年)では、薬剤性肝障害の原因となった健康食品の中で、ウコンは最も多く、24.8%を占めていました。
特にサプリメントなどでの過剰摂取が要因とみられています。
肝疾患のある人には逆効果
すでに肝機能に問題のある人(C型肝炎、脂肪肝、肝硬変など)は、ウコンに含まれる鉄分によって症状が悪化するリスクがあります。
実際に、肝硬変の女性がウコン粉末を摂取した後、肝不全に陥って亡くなったケースも報告されています。(参考:静岡県薬剤師会『健康食品による健康被害』)

消化器系への影響
下痢・腹痛・胃もたれなど、ウコンの摂取による消化器系の不調も報告されています。特に胃が弱い方や空腹時の摂取には注意が必要です。
番組放送後、企業も自主的に注意喚起
ためしてガッテンでの放送を受けて、ウコン製品を取り扱う以下の企業が、自社製品に関する情報を公開しました。
オリオンビール株式会社:同社は、ウコンエキスを使用した製品「ウッチンチャージ」に関して、最終製品に含まれる鉄分は微量であり、健常者を対象とした臨床試験でも副作用は認められなかったと報告しています。ただし、肝機能に障害のある方や体調が気になる方は、医師や薬剤師に相談するよう推奨しています。
株式会社ウチダ和漢薬:同社は、ウコン製品の鉄分含有量がC型肝炎やNASHの患者の鉄分摂取上限推奨量(1日当たり6mg)に対して十分少ない量であることを確認しています。それでも、肝機能に障害をお持ちの方は、使用前に医師や薬剤師に相談するよう呼びかけています。
株式会社中京医薬品:同社の「3倍力ウコン」は、秋ウコンから有効成分であるクルクミンを抽出して配合しており、鉄分含有量はわずか0.00243mg(3粒中)であると報告しています。肝機能に障害をお持ちの方は、医師に相談するよう勧めています。
こうした反応からも、ウコン摂取にリスクがあることは、企業側も一定程度認識していると考えられます。
ためしてガッテンが検証「ウコンは二日酔いに効かない?」

ためしてガッテンでは、ウコンに対する過剰な期待に疑問を投げかける形で、「二日酔いにウコンは効かない」という趣旨の解説がされました。
番組の中では、以下のような事実が紹介されました。
- ウコン(特に秋ウコン)に含まれるクルクミンは抗酸化作用があるが、アルコール代謝を促進する直接的な効果は確認されていない
- 飲酒前に摂取しても、酔いにくくなったり、肝臓のアルコール分解が早まるわけではない
- ウコン製品には鉄分が多く含まれており、C型肝炎や脂肪肝などを持つ人では鉄の蓄積により症状悪化の恐れがある
この放送はインパクトが大きく、視聴者だけでなく製薬・食品業界にも波紋を広げました。
ウコンの効果に医学的エビデンスはある?

一部の研究では、ウコンに含まれるクルクミンが肝臓の抗酸化作用を助ける可能性が示唆されています。ただし、
- ヒトでの大規模な臨床試験は少ない
- 動物実験や少数の研究での結果にとどまっている
- 国立健康・栄養研究所も「確かな効果は確認されていない」と明記
したがって、"ウコン=二日酔いに効く"という説には科学的な裏付けが弱く、過信は禁物です。
こんな人は要注意!ウコンを避けるべきケース
以下のような方は、ウコンの摂取に特に注意が必要です!
副作用が心配な方は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
まとめ:ウコンは万能薬ではない
「ためしてガッテン」での放送や医学的知見を踏まえると、ウコンは決して“飲めば安心”の万能サプリではありません。
むしろ、体質や病歴によっては健康を害する可能性があります。
- ウコンを飲んでも二日酔い予防の効果は期待できない
- 過剰摂取や肝疾患のある人にとっては危険な場合もある
- 効果を信じすぎず、あくまで“食品のひとつ”として捉えることが大切
本当に体を労わりたいなら、ウコンに頼る前に"飲みすぎない"ことが一番の健康法かもしれません。
※この記事は一般的な情報をもとに執筆しています。体調や病状について不安がある場合は、医師または専門家にご相談ください。