夏になると避けて通れない“蚊”との戦い。
「どうして私ばっかり刺されるの?」
「虫よけスプレーしてるのに効かない…」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんな方にぜひ知ってほしいのが、NHKの人気番組「ためしてガッテン」で特集された“蚊に刺されないための最新対策”です。
番組では科学的な根拠に基づいた撃退法が紹介され、思わず試したくなる裏ワザも満載でした。
今回はその内容をわかりやすくまとめ、さらに実際に試した人たちの声やおすすめのアイテムまでご紹介します。
※放送当時の情報を個人が集めてまとめた結果です。
世界で最も危険な生き物、それが「蚊」
番組ではまず、蚊が「人類にとって最も危険な生物」と紹介されました。その理由は、蚊が媒介する感染症の多さと深刻さ。
蚊はただの厄介者ではありません。実は世界中で年間100万人以上が蚊を媒介とする感染症で命を落としています。
これは、戦争や犯罪による死者数をはるかに上回る数字です。
こうした背景から、世界中の研究機関や医療団体が蚊の撲滅に向けてさまざまな研究を進めています。
人類 vs 蚊の歴史:マッカーサー元帥も関与した「蚊との戦い」
第二次世界大戦中、アメリカ軍に多大な被害をもたらしたのは「マラリア」でした。南方戦線では、兵士の6割以上が蚊によって感染したと言われています。
そこで、ダグラス・マッカーサー元帥の命で始まったのが、世界初の「蚊の殲滅作戦」。
この作戦を指揮したのは軍医のポール・ラッセル博士。彼の尽力により、殺虫剤「DDT」が開発され、世界的な蚊の駆除が進んでいきました。
科学の力で蚊を撃退!世界の最新技術
番組では、ビル・ゲイツが出資する「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」が開発を支援する、最先端の蚊撃退装置「フォトニックフェンス」も紹介されました。
この装置は、レーザーで蚊を瞬時に撃ち落とすというハイテク兵器。監視カメラで蚊を認識し、光線でピンポイントに狙い撃つという驚きの技術です。
また、ブラジルでは「OX513A」と呼ばれる遺伝子組換え蚊を開発。
自然界に放出されたこの蚊は、交尾後に生まれるボウフラが成長できないよう設計されており、蚊の繁殖自体を抑える取り組みが実践されています。
中学生が大発見!蚊に刺されやすい人の秘密とは?
番組の目玉として登場したのが、京都教育大学附属高校の当時16歳の学生、田上大喜(たがみ・たいき)くん。
彼は幼少期をデング熱の流行地シンガポールで過ごしたことがきっかけで「蚊」に興味を持ち、独自に研究を始めました。
田上くんの研究の中で注目されたのが、「足の常在菌の種類と蚊の嗅覚反応」の関係です。
彼は、蚊に刺されやすい自分(兄)と刺されにくい妹の足の常在菌を比較。
すると、刺されにくい兄の足には約500種類の菌しか存在しなかったのに対し、刺されやすい妹の足には1279種類もの菌が確認されました。
この結果から、蚊は足にいる常在菌の「種類の多さ」に反応して刺しにくる可能性があると考えられるのです。
この研究成果は、カリフォルニア大学の蚊の権威・アンソニー・ジェームズ教授からも高く評価されました。
これまでは「体温が高い人」「汗をかいている人」「お酒を飲んだ人」などが刺されやすいと言われていましたが、実はそれだけではなかったのですね!
カギを握っていたのは“足の常在菌”の数と種類で、足の臭いとは関係ないとのことでした。
“菌の多様性”こそが蚊を興奮させ、刺される決定的な要因になっているのです。
実践編|蚊に刺されないための対策
では、日常生活でどんな対策ができるのでしょうか?
ためしてガッテンで紹介された、蚊に刺されにくくするための簡単な方法はこちら!
1. 足をアルコールでふく(または石けんでよく洗う)
足の常在菌のバランスを一時的にリセットすることで、蚊の嗅覚センサーに反応しにくくなる効果があります。
お出かけ前や散歩の前に、アルコールシートやジェルなどで拭くだけでも効果があります。
2. 靴下に注意する
1日履いた靴下には常在菌が繁殖しやすく、蚊を引き寄せる要因になります。外出前には清潔な靴下に履き替えるなどの工夫も有効です。
3. ハッカ油をスプレーする
ハッカは蚊が嫌う匂いの一つ。水やエタノールで薄めたハッカ油をスプレーボトルに入れて、足や腕などにこまめに吹きかけましょう。
- ハッカ油スプレーの作り方
- ハッカ油:5滴
- 精製水または無水エタノール:50ml
- スプレーボトルに入れてよく振る
ハッカ油は肌に優しく、お子さんでも安心して使うことができます。
私が使っているのは北見のハッカ油です。キッチンのコバエ対策にも使えます!
虫除け以外にも、暑くて寝苦しい夜に頭や首元にスプレーしたり、鼻通しをよくしたいときにマスクに少し付けたりなど、いろいろ使えて便利です。

市販の虫除けスプレーを正しく使うのも効果的
虫よけには以下のタイプがあります。
- 香りで蚊を遠ざける(例:ハッカ油)
- 人の存在を隠す(例:ディート配合スプレー)
- 直接蚊を殺すタイプ(殺虫成分配合)
特に“ディート”や“イカリジン”配合のスプレーは有効ですが、塗りムラがあるとそこから刺されるので、丁寧な塗布が大切です。
スプレーした後に手でしっかり伸ばして、隙間なく塗りましょう。
体験談「試してみたら刺されなかった!」
番組を見て実践した方々の中には、足をアルコール消毒した後に庭でビールを飲んでいたにも関わらず、一度も刺されなかったという声もありました。
実際に足を清潔に保ち、ハッカ油スプレーを使うことで、肌の露出があっても効果が見られたケースも多数。逆に、試してみたけどあまり効果が感じられなかったという方もおり、個人差がありそうです。
ただし、何もしないよりも対策を講じたほうが明らかに刺される回数は減る傾向にあるようですね。
まとめ|蚊対策は“肌の菌リセット”+“香り”で!
- 蚊に刺されやすい人は、足の常在菌が多様な傾向がある
- アルコールや石けんで足を清潔にすることで刺されにくくなる
- ハッカ油スプレーは手軽で効果的
- 虫よけスプレーは塗りムラに注意!
「ためしてガッテン」で紹介されたこれらの方法は、特別な道具もいらず、誰でもすぐに実践できる内容ばかり。
ぜひこの夏、蚊に悩まされない快適生活を手に入れてくださいね。